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黒字の病院は3.4%しかない!?

■ 病院経営の実態について
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■ 黒字の自治体病院は全体の3.4%

現在、自治大病院が全国で793病院あるようなのですが、そのうち純粋な医療による収入で黒字になっている病院は27病院。
それ以外の766病院は赤字ということなのです。実際には国や県からの補助金があるのですが、それを含めても50%以上の病院が赤字です。
自治体病院とは 地方公共団体によって設立された病院で、一般的な医療機関ではできないような地域に必要な機能をもつ病院も多いです。 具体的には○○市民病院、○○小児医療センター、○○がんセンターというような名称の病院が多いかと思います。
※参考元:「病院情報局」http://hospia.jp/wp/archives/275
■ 選ばれる病院と選ばれない病院

今回のテーマにしている情報を提供している「病院情報局」というサイトは非常にわかりやすく、色々な情報を提供してくれています。今回のデータだけでも色々な傾向が見てくると感じています。
・診療報酬のしくみ
そもそも病院の収入というのは基本的には診療報酬という点数で決まっています。
イメージを掴むために、めちゃくちゃざっくり説明をすると「注射を1回打つ => 1,000円」というような感じです。これに今の日本では、3割負担なので私たちが払うお金は300円という訳です。ちなみに75歳以上の後期高齢者は1割負担ですので100円を払います。
ここで何を言いたいかというと、A病院でも、B病院でも「注射を打つ」というのは1,000円です。誰が注射を打っても1,000円です。これが例えば美容室の場合はどうでしょうか?「10cm髪を切る」=>1,000円!?そんなことはありませんよね。それぞれの美容室が価格を設定しており、スタイリストを指名をすると指名料がかかるいう場合もあるかと思います。
例えば新しい土地に引越しをして美容室に行こうと思ったときには近さや価格、店の雰囲気なんかで決めることが多いと思いますが、医療機関の場合は、基本的には同一価格なので、まず近いところというが優先されるのではないでしょうか?
それでも、どうも先生が気に入らないとかであれば、かかりつけ医を変えることもあるとは思いますが基本的には、サービス提供者というよりは医者という専門職として判断をするのでよほどのことがない限りは、近いところで通うことになるかと思います。
ただし、これからは人口も減少していくことや、国が医療費を削減したいという方向性なのは間違いないので、淘汰される医療機関がどんどん出てくると思います。
いつかのファミリーレストランのような、誰にでもなんでも提供できるような平均点の医療機関はなくなっていくと思っています。